引越しを決める理由は、就職や転勤、結婚等さまざまです。
引越しが決まったら、物件を探したり、荷造りを始めなくてはなりませんし、住み始めてからも住所変更の手続き等で忙しくなるでしょう。
本記事では、いつ頃から部屋を探し始めたらよいのかに関して、注意点や知っておきたい初期費用についてご紹介します。
引越しが決まったら、入居希望日よりどの程度前から部屋探しを始めるとよいのでしょうか。
これまで転居経験があるかには想像がつくかもしれませんが、経験がない方にとっては想像がつきにくいでしょう。
引越すことが決まったら、すぐには不動産屋に相談せず、まずは自分で部屋探しを始めてみることをおすすめします。
インターネットを使うと、エリアや自分に合った条件に絞って、部屋を探すことが可能です。
ただし、2ヶ月前に調べた際に空きがあった部屋が、自分の希望する入居日まで空室のままであるとは限りません。
「どうしてもこの部屋がいい」と思う部屋は、早めに問い合わせをすることをおすすめします。
自分なりに部屋探しを進めた上で、入居希望日の1~2ヶ月前から、実際に不動産屋を訪れ、相談してみましょう。
不動産屋に相談する場合は、事前予約をすることでスムーズに対応してもらえる可能性が高くなります。
ご自身の譲れない条件や住みたいエリア、家賃の上限等を、予めまとめておくと不動産屋でのやり取りがスムーズにできます。
また、時間に余裕がある場合は、複数の不動産屋を回ることで、さまざまな助言や提案をもらえる可能性が高くなります。
不動産屋を訪れる候補日を、何日間か用意しておきましょう。
不動産屋から部屋を紹介してもらい、内覧を重ねて、住みたい部屋を決めます。
条件やエリア、家賃等の条件を考慮して部屋を決め、入居申し込みを提出します。
その後、入居審査が行われ、審査に通ったら契約することができます。
入居審査には、3日から一週間程度かかるため、遅くとも入居希望日の一週間前までには申し込みをしましょう。
インターネットや不動産屋で部屋を見た際には良いと思ったのに、実際に住んでみると、「失敗した」と思うこともあるでしょう。
多くの人が「失敗した」と思うことは何か、また内覧時に確認したほうがよいポイントについてご紹介します。
部屋についてよくある失敗の一つ目は、「思ったよりも狭かった」ということです。
家具が入らなかったり、物理的には入っても、実際に生活を始めてみると圧迫感がある場合です。
内覧時は、部屋に物が全くない状態なので広く感じますが、家具や家電を置くと狭くなることを頭に入れておく必要があります。
事前に家具・家電のサイズを測って、設置した際の想定が、内覧時にできると、このような失敗を避けることができるでしょう。
二つ目の失敗は、「1R」と「1K」の違いを軽視してしまうケースです。
一人暮らし用の部屋を探している場合、「1R」と「1K」という表示を目にするでしょう。
1Rとは、「部屋の中にキッチンがついているワンルーム」で、1Kとは、「ワンルーム+廊下部分にキッチンがついている部屋」です。
日常的に料理をする方であれば、1Rでは部屋の中にキッチンがあると臭いがこもってしまうため、1Kをおすすめします。
水回りについては、特に「清潔感」を重視する方が多いでしょう。
しかし、内覧時に見るだけでは分からないポイントもあるので注意しましょう。
水回りに関して、よくある失敗の一つ目に、シャワーの水圧が低いことが挙げられます。
以前の住まいが一軒家や築年数の浅いマンション等であれば、シャワーが勢いよく出てくることに慣れていることでしょう。
しかし、家賃の安いアパート等では、シャワーの水圧が弱い場合があります。
人によっては、毎日使うシャワーの水圧の低さがストレスの原因にもなってしまうため、修理が可能かどうかを事前に確認すると良いでしょう。
二つ目のよくある失敗は、シンクの狭さです。
コンロが1口か2口かというポイントは気にしている人も多いと思いますが、狭いシンクは見落とされがちです。
住むエリアや利便性は重要ですが、利便性を重視し過ぎたゆえの失敗もあるので気を付けましょう。
たとえば、駅近の部屋を選んだら電車の音が気になったり、夜に細い道を歩くのが怖いので大通り付近の部屋を選んだら、車の騒音や酔っ払いの声に悩まされることがあります。
気になる部屋が駅近の場合は、電車通過時の音を確認し、大通り沿いであれば夜間にも訪れてみる、といった対策が必要です。
また、部屋についての条件にはこだわっていても、周辺環境を見落としてしまう場合があります。
賃貸物件の引越しにおいて、どの程度の費用がかかるのか、また初期費用にはどんな項目が含まれているのかをご存知ない方もいらっしゃるでしょう。
引越しには、引越し業者に支払う費用・家具家電を揃える費用等がありますが、ここでは、部屋を借りるときにかかる初期費用についてご紹介します。
初期費用の内訳は、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料・鍵交換費用・保証会社利用料等があります。
敷金とは、「保証金として預けておくお金」を指し、一般的に1~2ヶ月分の家賃相当額です。
敷金は、ほとんどの場合、部屋退去する際に返却されます。
礼金は、「大家さんへの謝礼金」で、敷金とは異なり返却されることはありません。
礼金も、1~2ヶ月分の家賃相当額です。
前家賃とは、「入居前に入居月と翌月の家賃を前払いすること」です。
月初めから入居を開始する場合は、1ヶ月分の家賃全額、月の途中から入居した場合は日割り計算で支払います。
また、大家さんから直せず部屋を借りるのではなく、不動産屋を介して部屋を借りる場合は、家賃1ヶ月分程度の仲介手数料を支払うのが一般的です。
さらに、家や家電などを守るための火災保険料、借主が変わる際に発生する鍵交換費用、連帯保証人を使わない場合の保証会社利用料も必要ですが、部屋によって額が異なります。
引越しをする場合は、部屋を探し始めてから荷解きが完了するまで、慌ただしい日々が続きます。。。
注意深く部屋探しをして、初期費用の準備を進めるようにしましょう。